個人売買のキケンとモンダイ
愛車が高く売れる?ネットオークション
バイクの個人売買とは、業者を間に挟まず、売り手と買い手が直接取引すること。友人・知人間でのやりとりや、ネットオークション、雑誌の売買コーナーなどを利用しての売買などが多く行われています。
業者を挟まないため、マージンが発生せず、高く売れそうな気がするこの個人売買ですが、実はそれほどお得なわけではありません。なぜなら、中古バイクをネットオークションで購入しようという人があまり多くないのです。買い手の側になってみれば当然で、プロの整備や調整が入っていないバイクは、なんとなく怖いものです。その上買い手の絶対数が少ないので、値段はあまり上がりません。また、こうしたネットオークションでバイクを落札する人のほとんどが、実はバイク買取業者なのです。 もしネットオークションでバイクを高く売ろうと思うなら、
スタート価格、または最低落札価格を自分の売りたい値段に設定すること、そして、買い手がつくまで気長に何度も出品することをオススメします。
意外に多い!!個人売買のトラブル
個人売買をする上でもう一つ知っておきたいのが、バイクを高く売ることができる個人売買ですが、要注意の落とし穴があります。
それは、バイクの状態や廃車手続きの有無、名義変更手続きの遅れ、入金などのトラブルが多数存在する点。特に多いのが、名義変更の遅れによるトラブルです。買い手が名義変更を速やかに行ってくれない場合、売ったはずのバイクの納税通知書が売り手のもとに届いてしまったり、買い手が起こした事故や違反のために売り手に出頭命令が出てしまったりするのです。
ネットオークションなどの相手が見えない売買では、詐欺事件に発展することもあるので要注意です。
個人売買のトラブルを防ぐには
個人売買でのトラブルを防ぐためには、売り手はバイクの廃車手続きをし、買い手は中古車の新規手続きをすること。
売り手が廃車手続きをしていない場合には、車両引き渡し14日以内に、買い手が名義変更の手続きをする必要があります。これには、売り手の委任状も必要になり、少し複雑な手続きになってしまいます。また、売買契約書や現状確認書などを作成しておくと、相手が詐欺のプロだった場合に有効です。
個人売買には多くのトラブルがつきもので、悪質な詐欺も存在し、複雑な手続きも必要になります。これらを考えると、買取業者に間に入ってもらう方が、比較的簡単かもしれませんね。